「飲み会があって外している時間が長かった」「装着しないで外出してしまった」など装着時間が守れないことがあります。
ここでは装着時間が守れなかったときの対処法を2つ紹介します。
・マウスピースの交換時期を延ばす
・担当の歯科医師に相談する
◆マウスピースの交換時期を延ばす
装着時間が1日守れなくても歯並びにほとんど影響はありません。 インビザラインでは1週間で約0.025mm歯を動かすことができ、1日に換算すると約0.036mmであるため、1日守れなかった程度ではほとんど影響がないことがわかります。 ただ1週間のうちに何日も装着時間が守れないと歯並びに影響を与えてしまうことがあります そのようなトラブルを軽減するためには、マウスピースの交換時期を1日延ばすと良いでしょう。 その際、次の調整日に担当の歯科医師にその旨を伝えます。
◆担当の歯科医師に相談する
装着時間を守れない日が多ければ担当の歯科医師に相談します。 これはそのまま治療を進めてしまうと、治療計画とは違った歯並びになる可能性があるためです。ケースによって治療計画を立て直したり、マウスピースを作り直したりすることもあります。 それにより当初よりも費用や時間がかかってしまうことも。 装着時間を守ることができないのであれば、ワイヤー矯正・裏側矯正など他の方法で行うこともできるため、担当の歯科医師に相談してみましょう。
マウスピースの装着を忘れてしまう場合
インビザラインではマウスピースの装着時間を守ることが大切になります。
つけ忘れを防止する方法には以下のようなことがあります。
・食事と歯磨きの時間はあらかじめ決めておく
・スマートフォンのリマインダー機能やアプリを活用する
・1ステージ前後のマウスピースを持ち歩く
◆食事と歯磨きの時間はあらかじめ決めておく
インビザラインでは食事と歯磨き以外は装着したままになるため、それらの時間をあらかじめ決めておくとつけ忘れ防止になります。
これは食時・歯磨き・就寝・起床といった場面は、規則正しい生活をしていると決まった時間に行なっていることが多いためです。
あらかじめ装着時間を確保できるように食事と歯磨きの時間を決めたり、規則正しい生活を心がけたりするのも良いでしょう。
◆スマートフォンのリマインダー機能やアプリを活用する
インビザラインを始めたばかりだとマウスピースをつけ忘れてしまうこともあるため、習慣化するまでスマートフォンのリマインダー機能やアプリを活用するのも良いでしょう。
リマインダー機能では、例えば夕食後から就寝までの時間は外していることが多く、就寝前に装着するとわかっている場合、通知が来るように設定しておくとつけ忘れを防止することができます。
アプリでは毎日の装着時間を記録したり、交換時期などを管理したりすることができ、マウスピースの装着と交換を忘れずに行うことができます。
◆1ステージ前後のマウスピースを持ち歩く
外出するときや旅行へ行くときは1ステージ前後のマウスピースを持ち歩くようにしましょう。
いつも使用する鞄の中に入れておけば、つけ忘れたり紛失したりした場合でも、すぐに対処することができ、つけ忘れによるリスクも軽減することができます。
なおその際は、マウスピースが破損しないようにケースに入れておきましょう。
そのほかインビザラインで注意すること
インビザラインでは以下のようなことにも注意しましょう。
・マウスピースがしっかりはまっているか確認する
・マウスピースを清潔に保つ
◆マウスピースがしっかりはまっているか確認する
マウスピースを装着する際は、チューイーを使って歯とマウスピースを密着させましょう。
装着時間を守ることができてもしっかりはまっていないと、矯正の効果が得られない可能性があります。
チューイーは治療開始時に歯科医師から使い方の指導を受けることが多く、その指示に従って使用しましょう。
◆マウスピースを清潔に保つ
マウスピースは常にお口の中に入れるもののため、清潔に保つようにします。
洗浄するときは、軟らかい歯ブラシで外側・内面を優しく磨き、水・ぬるま湯で洗い流します。
着色汚れが気になる場合は、マウスピース専用の洗浄剤を使用するのも良いでしょう。