COCOブログ

2022.08.11更新

矯正治療後の後戻りとは?どうして起こるの?

矯正治療後の後戻りとは?どうして起こるの?

せっかく矯正治療を受けて歯並びをきれいにしても、その後歯並びが少しずつ元に戻ってしまう場合があります。これを後戻りと呼びます。
矯正治療には歯を動かして歯並びを整えていく期間と、整った歯並びの歯の位置を固定するための期間に分かれます。歯に矯正装置をつけるのは歯を動かす期間で、リテーナーをつけるのが歯の位置を固定する期間です。
部分矯正では前歯だけを動かしますので、それほど歯を動かしていないのにどうして後戻りが起こるのか疑問に思われるかもしれません。しかし歯は本来あった場所に戻ろうとする力が働くため、何も対策をせずにいるとどうしても歯槽骨の中で移動してしまい、歯列が乱れてきて後戻りが起こります。

部分矯正で起こりやすい後戻り
部分矯正で起こりやすい後戻りの原因は次のようなものです。
・保定装置を使わなかった、または使う時間や期間が短かった
・舌で前歯を押す癖や歯ぎしりなどが残っている
・親知らずが歯を押している
・本来ならば全体矯正でないと治療できない歯並びだった

1.保定装置を使わなかった、または使う時間や期間が短かった
歯列矯正の治療期間が終了すると、矯正装置を付ける必要がなくなる代わりに、保定装置(リテーナー)と呼ばれるものをつけます。
リテーナーにはいくつか種類があり、マウスピースなどの取り外し可能なものと、前歯の裏側に細いワイヤーをレジンで接着する固定式のものがあります。
取り外し可能な保定装置の場合は、1日の中で使う時間が決められていますので、きちんと装着時間を守っていない場合は歯が後戻りする原因になります。
リテーナーが壊れたりなくしたりして、リテーナーを全く使っていない患者さんの場合、保定を行うことが出来ないため後戻りが起こりやすいです。

2.舌で前歯を押す癖や歯ぎしりなどが残っている
下で前歯を押す癖があると、出っ歯や受け口の原因になります。そのため、癖を治さない限り出っ歯や受け口に再びなってしまうリスクがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりなどの癖も歯に強い力がかかり、歯並びが悪くなる原因となります。これらの癖を治さない限り、常に歯が動く原因になってしまいます。

3.親知らずが歯を押している
親知らずは殆どの場合、他の歯を常に押して生えてきます。生え方が悪いと他の歯を傷めてしまうため、既に親知らずを抜歯された方も多いと思います。
親知らずが生えてくる段階では親知らず自身も徐々に動いて位置を変えるため、他の歯を押して歯列を乱す原因になります。そして矯正治療後は、親知らずが後戻りの原因になることもあります。

4.本来ならば部分矯正では治療できない歯並びだった
部分矯正では、歯並びを治すために前歯の両サイドを僅かずつ削って、歯が動くためのスペースを作ります。
前歯の歯並びを整える為にそれ以上のスペースが必要な場合は、部分矯正での治療は出来ず、全顎矯正が必要になります。同様に、出っ歯や受け口がかなり重度の場合は、前歯を少し動かしただけでは改善出来ません。
では、重度の不正咬合を無理に部分矯正で治療した場合にどうなるかというと、歯を並べるスペースが足りないところに無理に歯を並べるため、一時的にはきれいに歯列が整っていても、後戻りを起こしやすくなります。
ガタガタの歯並びは治ったけれど、スペースが足りないために出っ歯になる場合もあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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