COCOブログ

2022.10.13更新

インプラント

結論からお伝えすると、インプラントを入れた後に矯正治療を行うことは、基本的に可能です。
実際、インプラントを入れた後に自分の口元に関心を持ち、矯正治療を始められる方がいらっしゃいます。
矯正治療の主な方法は、ブラケット矯正とマウスピース矯正です。ブラケット矯正では、ワイヤーを通したブラケットと呼ばれる矯正器具を歯の表または裏に装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。別名ワイヤー矯正とも呼ばれ、矯正と聞いて多くの方が思い浮かべる矯正方法です。
一方、マウスピース矯正では、患者様個人に合ったマウスピース型の矯正器具を作成し、治療段階に合わせてマウスピースを交換しながら、歯並びを整えていきます。ただし、インプラントを入れた後に矯正治療ができないパターンもいくつかあります。

矯正治療が出来ない場合も?インプラントが原因で矯正できない3つのパターン
インプラントを入れた後であっても、基本的には矯正治療ができると解説しました。しかし、例外があります。以下のパターンに当てはまる方は、矯正治療ができない可能性が高いので注意してください。


パターン①:動かしたい歯の導線にインプラントが絡む場合
動かしたい歯の導線にインプラントが絡む場合は、矯正治療ができない可能性が高いです。矯正治療は、歯を少しずつ動かすことによって、歯並びを整えていきます。しかし、インプラントは一度あごに埋入したら、そこから動きません。なぜなら、インプラントには歯を動かす役割を担う歯根膜がないからです。
つまり、特定の歯を動かしたいと思っても、動かしたい歯の導線にインプラントがあれば、歯はその先に進めません。全体的に歯を動かしたいケースも同じで、インプラントが全く動かないことによって、矯正治療は難しくなります。


パターン②:インプラントの本数が多い場合
インプラントの本数が多い場合も、矯正治療ができない可能性が高いです。なぜなら、全く動かないインプラントが口内にまばらに点在することで、歯の可動域が狭まり、理想通りに歯を動かせなくなるからです。ただし、インプラント何本以上から矯正治療ができないと断言することはできません。
インプラントが口内に複数あっても、動かしたい歯の導線に絡まない場合などは矯正治療ができるケースもあります。矯正治療ができるかどうかは、実際に治療前に検査をしてみないと分かりません。インプラントが複数入っている方は、歯科医院に一度相談に行くことをオススメします。


パターン③:インプラントと矯正治療を同時に行いたい場合
インプラントと矯正治療を同時に行うことは難しいです。なぜなら、インプラントを入れて数か月は、インプラントに負荷をかけずに、インプラントが骨と結合するのを待たなければいけないからです。
この期間中に矯正器具を装着してしまうと、矯正器具がインプラント手術部位に当たって負荷がかかる可能性があります。そうなると、インプラントの骨との結合はもちろん、矯正治療もうまくいかなくなる可能性が高いのです。
順番としては、矯正治療を終えてからインプラント治療を始めることをオススメします。歯並びを直してからインプラントを入れれば、インプラントを入れる際に全体的な噛み合わせも綺麗に調整できるからです。

インプラントが矯正治療に役立つ場合もある?動かないことがメリットになる

インビザライン
インプラントが入っていると矯正治療が難しくなるパターンがあると解説しました。しかし一方で、インプラントが矯正治療に役立つパターンもあるのです。インプラントは一度あごに埋め込むと、その場から動きません。そのため、動かないことを利用して、インプラントを絶対的な固定支点にできるのです。特定の歯だけ動かしたい場合に、特に役立ちます。
「インプラントが入ってるから、矯正治療できないかも…」と諦めかけている方は、まずは歯科医院に相談することをオススメします。場合によっては、インプラントがあることで有利に矯正治療を進められるかもしれません。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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