COCOブログ

2023.03.22更新

大人と子供の歯や歯並びは何が違う?

歯並び

歯の本数の違い
大人と子どもの歯の本数が違います。歯が多い過剰歯や歯が少ない欠損歯などのケースを除き、通常ならば
大人は上下合わせて28本(親知らずは除く)
子供は上下合わせて20本
お子さんのあごは大変小さいため、大人と同じ本数の歯を生やすスペースはないとご想像いただけるでしょう。

永久歯と乳歯の違い
歯の本数以外の違いは、大人は永久歯・子供は乳歯の違いです。永久歯の歯の根(歯根)はしっかりと深くあごの骨に生えています。対して、乳歯は歯根が浅く、年齢によっては、あごの骨の中に生えよう(萌出)と眠っている永久歯がある状態です。
赤ちゃんに初めての乳歯が生えるのが生後6ヶ月頃です。それから徐々に乳歯が生え、個人差はありますが、2~3歳を迎えるころには乳歯が生え揃い、歯並びが完成します。永久歯が生える時期については、後ほどご案内いたします。

歯並びが並び過ぎていると何が起きる?
子供の前歯と前歯の間が空いていると心配される方もいらっしゃいます。すきっ歯(空隙歯列・正中離開)ではないかと気にされる保護者様も多いですが、隙間がない方が問題です。
乳歯が隙間なく並ぶお子さんの場合、永久歯になると更に8本多く歯を並べなければなりません。あごの骨もお子さんの成長につれ発達しますが、8本分もあごを広くするのは難しいです。そのため、歯がきれいに並びきらずに、歯並びが悪い・ガタガタ・デコボコしている(叢生)不正咬合になります。

子供の歯並びはいつ決まる?
子供の歯並びが決まるのはおおよそ6歳までです。6歳前後から永久歯が生えてきます。乳歯と永久歯が混じり合っている混合歯列期が6歳頃から12歳頃までの長い時間続き、一般的には12~13歳頃になると永久歯のみの歯列になります。
また、上あごと下あごも成長する時期が異なります。上あごはおおよそ11歳まで、下あごは18歳までですので、大人になってからあごを広げるのはかなり難しいです。子供のうちから、固い食べ物を噛んで歯やあごをしっかりと使い、あごの成長を促進させましょう。

子供の歯並びを悪くしないための注意点
子供の歯並びを悪くする原因を挙げます。これらに注意しておけば、子供の歯並びを更に悪くしないようにできます。

日常生活における癖
悪いクセは早めに治しておきましょう。指や舌、もしくは頬の外側からの力を毎日かけ続けていると、歯は動いてしまいます。
出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・奥歯を噛み合わせると前歯が閉じられない(開咬)・八重歯や歯のデコボコ(叢生)・噛み合わせが深い(過蓋咬合)などの不正咬合を防ぐためにも、クセは気づいたら保護者様が声をかけてあげましょう。
受け口は幼少期から早めに治療を行った方が良い不正咬合です

生え変わりの時期が違う
半年以上も早く最初に生えない位置の歯が抜けてしまうと、歯並びが大きく変わります。歯の生え方には何パターンかの順番がありますが、一般的な例をご紹介します。
・下顎奥歯の第一大臼歯(6歳臼歯)
・上顎奥歯の第一大臼歯
・下顎前歯の中切歯・側切歯
・上顎前歯の中切歯・側切歯
・下顎第一小臼歯・犬歯
・上顎第一小臼歯・犬歯
・下顎第二小臼歯・第二大臼歯
・上顎第二小臼歯・第二大臼歯
・第三大臼歯
あくまでこれらは目安です。歯の生え方が異なる気がする場合は、歯科医師やスタッフへ確認しましょう。

乳歯の虫歯治療をせず放置してしまう
すぐに生え変わるからと乳歯の虫歯を放置するのは問題です。子供の歯は大人と比べて、エナメル質や象牙質が薄いため、むし歯の進行が早いという特徴があります。虫歯を放置して重症になれば、歯が抜けます。そのため、歯が生える順番が前後するなど悪い歯並びのリスクを高めてしまいます。
乳歯の下に埋まっている永久歯が感染してしまうと、健康ではない歯質の状態で生えるため、きちんと治療をしてもらいましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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