歯科矯正には部分矯正と全体矯正があります。
それぞれの違いを知ることで自分にはどちらの歯科矯正が合っているのか検討できます
歯を動かす範囲
部分矯正は基本的に、笑ったときに見える上下の前歯部分(前から数えて3番目の歯まで)を矯正することが多いです。
対して、全体矯正は奥歯から動かすことができる矯正です。全体矯正は見た目だけでなく、噛み合わせに不具合がある症例でも対応できます。
矯正期間
矯正期間は歯を動かす範囲や歯の動きやすさによって差が出ます。
全体矯正よりも部分矯正の方が動かす範囲が狭いため矯正期間も短くなる傾向があります。
部分矯正のメリット・デメリット
部分矯正とは、名前の通り一部分の歯だけを動かす矯正方法です。前歯の歯並びだけが気になる場合、こちらの治療方法になります。しかし、気になる部分の歯を動かすためにはスペースを作るために隣の歯を動かす必要がある場合もあります。きちんと歯科医師のカウンセリングを聞きましょう。
部分矯正のメリット
部分矯正のメリットは、治療期間が比較的短期間で済むことと費用を抑えることができることです。矯正装置の付く範囲も少なくて済むので、ホームケアもしやすいですし会話や食事への影響も少なくて済みます。
部分矯正のデメリット
部分矯正のデメリットは、矯正の自由度が少ない点です。また、全額矯正と比較して噛み合わせの改善は期待できません。
全顎矯正とは
全顎矯正とは、名前の通り全ての歯を動かす矯正方法です。
全顎矯正のメリット
全顎矯正のメリットは、歯並びを綺麗にするだけでなく、噛み合わせまでも理想の形にできることです。噛み合わせが悪いと、特定の歯ばかりに負担がかかり歯の破折や見えないクラック(亀裂)から虫歯が発生しやすくなります。そのため、全顎矯正は歯の寿命を伸ばしさまざまなお悩みを改善することができる、とても有用な治療方法なのです。
全顎矯正のデメリット
全顎矯正のデメリットは、どうしても部分矯正と比較すると費用が高くなってしまうことと、矯正範囲が広いため治療期間も長くかかります。