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2024.07.17更新

インビザラインで歯が動く仕組み

インビザラインによる歯の移動の仕組みは、従来のワイヤー矯正と基本的な原理は同じですが、力のかけ方に違いがあります。インビザラインでは、まず口腔内の歯列データを専用ソフトで解析し、理想的な歯列をゴールとして設定します。現状の歯列から理想の歯列に向かって、数個から数十個のマウスピースを製作し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。それぞれのマウスピースは現状よりも少し理想に近い形状をしており、その形状の差によって歯に力がかかります。

インビザラインには、特殊な強化プラスチック「SmartTrack素材」が使用されており、持続的に弱い力をかけることで歯をゆっくりと移動させることが可能です。また、歯の形状やアタッチメントとマウスピースの密着性が高いため、歯の移動量を細かく調整でき、従来のワイヤー矯正で見られた歯根吸収のリスクがほとんどありません。

インビザラインの補助装置で歯が動く仕組み
インビザライン治療では、歯を効率的に動かすために補助装置を使用することがあります。

アタッチメント

アタッチメントとは、治療中に歯面に付与される歯と同色の小さな突起物です。コンポジットレジン製で、歯の軸や角度を調整し、理想的な歯列への移動をサポートします。アタッチメントはテンプレートという無色透明な装置を使用して歯面に付与されます。このアタッチメントの形状とマウスピース内面の対応部分の形が微妙に異なるため、矯正力がかかります。

顎間ゴム

治療中に補助的な力をかけるために、上顎と下顎の歯にゴムをかけることがあります。これにより、出っ歯や受け口、左右の横ずれを改善します。ゴムの弾性力を利用して歯を目的の位置に移動させ、しっかりとした咬合を確立します。

Ⅱ級ゴム: 上顎前突(出っ歯)の症例で使用。上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯にゴムをかけ、上顎を後方へ、下顎を前方へ引っ張ります。
Ⅲ級ゴム: 反対咬合(受け口)の症例で使用。下顎の犬歯と上顎の第一大臼歯にゴムをかけ、上顎を前方へ、下顎を後方へ引っ張ります。
クロスゴム: クロスバイトやシザーズバイトなどの左右にずれている歯列の症例で使用。上顎と下顎の同じ歯の頬側や舌側、口蓋側にゴムをかけて矯正力をかけます。
垂直ゴム: 開咬の症例で使用。上顎と下顎の同じ歯の頬側にゴムをかけ、上下の歯を垂直方向に引っ張ることで矯正力をかけます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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