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2024.07.24更新

インビザライン矯正後に欠かせない保定装置「ビベラリテーナー」

インビザラインによる矯正治療は、歯が理想的な位置に移動した段階で治療が終了するわけではありません。矯正治療後は必ず「後戻り」のリスクがあり、そのために保定が必要です。インビザラインには専用の保定装置「ビベラリテーナー」が用意されています。

矯正治療後の歯の後戻りとは
後戻りとは、インビザラインでの矯正治療が終了した後に、歯が治療前の不正な咬合状態に戻ることを指します。後戻りの要因として、以下のものが挙げられます。

軟組織
口腔周囲筋の力のバランスによって歯の位置や歯列が維持されています。矯正治療による歯の移動は、このバランスを変えるため、後戻りが起こることがあります。

咬合
矯正治療によって適切な咬合関係が得られない場合、咬合力が不正な位置へ歯を移動させることがあります。

顎顔面と咬合の成長
矯正治療後に顎顔面が成長すると、歯列が成長に合わせて変化し、歯並びが乱れることがあります。

支持組織
矯正治療によって動いた歯は、歯槽骨、歯根膜、歯肉繊維などの支持組織が変化します。これらの組織が新しい位置で安定するには時間がかかり、固定が不十分なうちに矯正力が解除されると、元の位置に戻ろうとする力が働きます。

保定とは
保定とは、矯正治療で移動した歯をその位置に保持し、安定化させることです。矯正治療が終了しても、後戻りの可能性があるため、保定装置(リテーナー)を使用して歯を安定させる必要があります。インビザラインには専用のビベラリテーナーがあり、装着してもほとんど痛みを感じません。

治療終了後の最初の1年間は後戻りが起こりやすいため、セルフケアや食事の時以外はリテーナーを装着することが推奨されます。支持組織や咬合関係が固定された後は、徐々に装着時間を減らしていきます。リテーナーは薄く、破損しやすいため、破損した場合は再作製が必要になることがあります。

ビベラリテーナーとは
ビベラリテーナーは、インビザライン専用のリテーナーで、治療後の歯列に合わせて印象を取って作製する方法と、インビザラインのクリンチェックデータから作製する方法があります。透明なマウスピースタイプで目立ちにくく、取り外しが可能です。装着する際には、左右均等に優しく力をかけて手指で装着します。

ビベラリテーナーは3か月ごとに新しいものに交換し、1回に3セットが提供されます。価格は医院によって異なりますが、3セットで数万円が相場です。他の保定装置と併用可能で、ホームホワイトニングや歯ぎしり防止、フッ素塗布用のトレーとしても使用できます。

ビベラリテーナーと他のリテーナーとの違い
舌側線のワイヤー固定は保定効果が高いものの、大臼歯の保定が不完全で後戻りの可能性があります。また、デンタルフロスの通しにくさがデメリットです。ビベラリテーナーは大臼歯まで保定でき、清掃性が良く、破損が目で確認しやすい点も優れています。ただし、装着しないと保定効果が発揮されないため、効果は患者自身の管理に委ねられます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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