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2024.11.07更新

矯正治療でIPRを行う4つのデメリット

矯正治療中に「虫歯治療とは別」で歯を削ることがあるのをご存じですか?

矯正治療で行われる「IPR」とは?
IPR(Interproximal Reduction)は、専用のヤスリを使い、歯の側面を影響がない範囲で削る方法です。以下の目的で行われます:

ブラックトライアングルの解消:歯の根元にできる隙間を小さくします。
スペースの確保:抜歯が不要な場合や、抜歯が難しい場合に歯を並べるためのスペースを作ります。
IPRは、ブラックトライアングルが目立つケースや、抜歯が必要なほどのスペース不足ではないケースに有効です。

矯正治療でIPRを行う4つのメリット

少量の削りで麻酔が不要
削る範囲はエナメル質の表層のみ(0.2mm〜0.5mm程度)で、痛みや神経を抜く心配がありません。ブラックトライアングルが自然に埋まることはないため、被せ物をする代わりにIPRを行うことで、歯の神経を守ることができます。

仕上がりがさらに美しくなる
ブラックトライアングルがあると、歯並びが整っても歯根部の隙間が目立つことがあります。IPRを行うことで、審美的な仕上がりが向上します。

歯の安定性が向上
削ることで隣接する歯同士の接触面が増え、歯が動きにくくなり、後戻りのリスクが低減されます。

抜歯をせずに治療可能
抜歯が難しい場合や、歯1本分のスペースを確保する必要がない場合に有効です。奥歯を後退させる方法と併用してスペースを確保することもあります。

矯正治療でIPRを行う4つのデメリット

処置後の出血
歯茎の近くまで削るため、炎症や出血が見られる場合がありますが、通常は2日程度で治まります。

虫歯リスクの上昇
エナメル質を削ることで保護機能が弱まり、虫歯の進行が速くなる可能性があります。デンタルフロスや歯間ブラシで丁寧なケアを心がける必要があります。

削った部分は戻せない
エナメル質は再生しないため、一度削った部分を元に戻すことはできません。スペースを埋めるには、歯を動かす、樹脂を埋める、被せ物を行うといった方法が必要になります。

知覚過敏の悪化
エナメル質が減ることで、神経に刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏が悪化する可能性があります。特に、もともと知覚過敏がある方は慎重な判断が必要です。

IPRでより満足度の高い仕上がりを
IPRはブラックトライアングルの解消やスペース確保に効果的な処置で、主にマウスピース矯正で採用されることが多いです。削る量が少ないため麻酔も不要ですが、メリットとデメリットを正しく理解し、納得した上で治療を進めることが大切です。

歯並びや状態によってはIPRが適さない場合もありますので、気になる方は一度歯科医院に相談してみてください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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