COCOブログ

2025.01.22更新

部分矯正で治らない前歯ってどんな前歯?

部分矯正で前歯が治せないケースとは?
前歯の部分矯正が適用できるのはどんな場合?
前歯の矯正は、一見すると簡単な治療のように思われがちですが、実際には適用できるケースが限られています。不正咬合が前歯だけにあり、かつ軽度であれば部分矯正で治療が可能ですが、すべての人が適用できるわけではありません。

部分矯正は手軽で費用が安い?
前歯の部分矯正は、全体矯正に比べて治療期間が短く、費用も抑えられることが多いため、気軽に始めやすい治療とされています。例えば、「全体矯正は高額で、装置を2年ほどつけるのが大変そうだけど、部分矯正なら数か月で終わり、費用も安いから試してみたい」と考える人が多いです。実際に、できるだけ費用を抑えて矯正したいというニーズは高いです。

さだけで部分矯正を選ぶのはリスクがある
費用の安さだけで部分矯正を選ぶのは危険です。前歯だけを治療する場合でも、上下の歯や顎の状態をしっかり検査し、慎重に判断する必要があります。その理由は、前歯の矯正には全体矯正よりも難しいケースがあるためです。歯並びを整えることは重要ですが、それ以上に大切なのは「噛み合わせの改善」です。矯正治療の目的は、見た目の美しさだけでなく、正しい噛み合わせを作ることにあります。

部分矯正ができないケースとは?
部分矯正が適用できるかどうかは、緻密な診査・診断が必要です。基本的に、部分矯正が可能なのは「前歯にのみ不正咬合があり、奥歯の噛み合わせに問題がない場合」に限られます。部分矯正ができない主なケース

❌ 奥歯の噛み合わせに問題がある場合

部分矯正は前歯の見た目を改善することが目的ですが、奥歯の噛み合わせが悪い場合は適用できません。奥歯の噛み合わせを無視して前歯だけを矯正すると、噛み合わせのバランスが崩れ、トラブルの原因になります。

❌ 前歯の不正咬合が重度の場合
・前歯のデコボコが激しく、歯が大きく重なっている
・八重歯があり、抜歯しないと歯が並ばないこのようなケースでは、部分矯正ではスペースを確保できず、十分に歯を並べることができません。抜歯を伴う矯正が必要になるため、全体矯正での治療が求められます。

❌ 受け口や開咬の場合
・受け口(反対咬合):下の前歯が上の前歯より前に出ている状態。部分矯正では改善できず、下の歯全体を後ろに下げる必要がある。
・開咬:奥歯を噛んだ時に前歯の上下に隙間ができる状態。この場合も奥歯から前歯まで広範囲に歯を動かさなければならず、部分矯正では対応できない。

まとめ
部分矯正は短期間で費用を抑えられる治療ですが、適用できる範囲は限られています。安さだけで部分矯正を選ぶと、噛み合わせが悪化したり、期待した結果が得られなかったりするリスクがあります。「自分が部分矯正に向いているかどうか」は、歯科医師の診断を受けて慎重に判断することが大切です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

予防から治療まで
歯のことなら私たちにおまかせください

常に患者様の立場に立った診察・治療を心がけています
少しでも気になる事がございましたら、お気軽にご相談ください

  • 058-320-3055 診療時間 9:00~12:30 / 15:00~20:00
  • bnr_tel_spimg.jpg
  • メールフォームはこちら 24時間受け付けておりますメールフォームはこちら 24時間受け付けております