COCOブログ

2024.11.29更新

インビザライン矯正中は虫歯になりやすい?

結論から言うと、インビザライン矯正中は多少虫歯になりやすくなる傾向があります。これは、マウスピースを常時装着することで唾液の自浄作用が低下し、口腔内が乾燥しやすくなるためです。唾液は食べかすや細菌を洗い流す役割を担っていますが、マウスピースを装着していると唾液が歯全体に行き渡らず、虫歯のリスクがやや高まると考えられます。

ただし、適切な口腔ケアを行えば、矯正前と同じように虫歯を予防することが可能です。特にインビザラインは取り外し可能な矯正方法であるため、ワイヤー矯正に比べて虫歯のリスクは低いとされています。

注意すべきポイント:マウスピース装着中の飲み物
インビザライン矯正中に盲点となるのが、「飲み物」による虫歯リスクです。

リスク:マウスピースを装着したまま糖分や酸が含まれる飲み物を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が溜まり、虫歯を引き起こしやすくなります。
対応策: 甘い飲み物やスポーツ飲料を飲むときはマウスピースを外し、飲み終わったら歯磨きをしてから再装着しましょう。

矯正治療中でも虫歯治療は可能?
インビザライン矯正中は、虫歯の治療が可能ですが、治療内容に制限があります。

小さな虫歯の場合: コンポジットレジン(白い樹脂)を用いて1回で治療できます。この場合、マウスピースの使用に影響はほとんどありません。
大きな虫歯の場合: 被せ物が必要なほど大きく歯を削ると、既存のマウスピースが合わなくなる可能性があります。そのため、大きな治療は矯正前に済ませておくのが理想的です。

矯正治療中の虫歯予防ポイント
1. フッ素入り歯磨き粉を使用する

フッ素は再石灰化を促し、歯を強化して虫歯を予防します。

選び方: 高濃度フッ素(1450ppm程度)が含まれる歯磨き粉を選びましょう。未就学児には1000ppm以下を使用してください。

2. フロスや歯間ブラシの活用

歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを除去することが大切です。

フロスの使い方: 歯間にピッタリ押し当ててスライドさせ、汚れを掻き出します。
歯間ブラシの使い方: 歯間の広い部分に挿入し、ゆっくり汚れを掻き出します。適切なサイズは歯科医に相談しましょう。

3. こまめな水分補給

マウスピース装着により口腔内が乾燥しやすいため、水分補給で唾液の分泌を促しましょう。

おすすめの飲み物: 無糖の水が最適です。砂糖や酸の含まれる飲み物は避けましょう。

まとめ:矯正治療中の虫歯予防を徹底しよう
インビザライン矯正は他の矯正方法に比べて虫歯のリスクが低いものの、適切な口腔ケアが不可欠です。以下を意識して虫歯予防を徹底しましょう:

フッ素入り歯磨き粉を使用する。
フロスや歯間ブラシを活用する。
甘い飲み物を避け、こまめに水分を摂る。
小さな虫歯は早めに治療する。
矯正治療中でも歯の健康を保ちながら、理想的な歯並びを目指しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.11.20更新

インビザライン矯正中の歯磨きの方法
インビザラインを外すタイミング

インビザライン矯正中、マウスピースを正しいタイミングで外すことは、矯正効果を最大限に活用しながら快適に過ごすために重要です。以下は、マウスピースを外すべき具体的なタイミングと理由です。

1. 食事のとき
食事中にマウスピースを装着したままでは、食べ物が付着して汚れるだけでなく、マウスピースが破損する可能性もあります。

タイミング: 食事の前に外し、食後に歯磨きをしてから再装着します。
注意点: 装着時間を守るため、食事の時間をできるだけ短くしましょう。


2. 飲み物を摂るとき
特に糖分や色素が含まれる飲み物は、マウスピースに着色や汚れを残す可能性があります。

タイミング: 水以外の飲み物を摂るときは必ず外します。
注意点: 飲み物の後は、歯磨きをしてから再装着するとさらに良いです。


3. 特殊な活動をするとき
スポーツや楽器演奏など、装着中に不快感や破損のリスクがある場合は外すことを検討します。

タイミング: 活動の前後に外し、終了後に再装着します。
注意点: 活動中の外したマウスピースは専用ケースに入れて保管します。


4. 特別なケアが必要なとき
歯や歯茎に異常がある場合やマウスピースに問題が生じた場合、歯科医師の指示に従って外します。

例: マウスピースが破損したり、歯茎に痛みや腫れがあるとき。
対処: 速やかに歯科医院で相談し、必要な処置を受けます。
インビザライン使用中の歯磨きステップ

マウスピースの取り外し
マウスピースを軽くつまんで引っ張り外します。無理に外すと破損の原因になるので注意しましょう。

歯磨き
柔らかい歯ブラシを使用し、丁寧に歯を磨きます。デンタルフロスや歯間ブラシで歯間も清潔に保ちましょう。

マウスピースの清掃
ぬるま湯で軽くすすぎ、専用クリーナーや柔らかい歯ブラシで表面を優しく洗います。熱湯は使用しないでください。

再装着
清潔なマウスピースを装着し、しっかりはまっていることを確認します。


インビザラインの清掃と保管

清掃
毎日マウスピース専用クリーナーや柔らかい歯ブラシで清掃し、汚れや着色を防ぎます。
ぬるま湯を使用し、熱での変形を避けてください。

保管
外したマウスピースは専用ケースに入れ、紛失や破損を防ぎます。
マウスピースを乾燥したまま放置しないよう注意しましょう。


注意事項

マウスピースは1日20〜22時間の装着が推奨されます。装着時間が短いと矯正効果が低下する恐れがあります。
定期的に歯科医師の指導を受け、治療計画に従って使用しましょう。
快適で効果的なインビザライン治療を進めるため、日常のケアを丁寧に行うことを心がけましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.11.07更新

矯正治療でIPRを行う4つのデメリット

矯正治療中に「虫歯治療とは別」で歯を削ることがあるのをご存じですか?

矯正治療で行われる「IPR」とは?
IPR(Interproximal Reduction)は、専用のヤスリを使い、歯の側面を影響がない範囲で削る方法です。以下の目的で行われます:

ブラックトライアングルの解消:歯の根元にできる隙間を小さくします。
スペースの確保:抜歯が不要な場合や、抜歯が難しい場合に歯を並べるためのスペースを作ります。
IPRは、ブラックトライアングルが目立つケースや、抜歯が必要なほどのスペース不足ではないケースに有効です。

矯正治療でIPRを行う4つのメリット

少量の削りで麻酔が不要
削る範囲はエナメル質の表層のみ(0.2mm〜0.5mm程度)で、痛みや神経を抜く心配がありません。ブラックトライアングルが自然に埋まることはないため、被せ物をする代わりにIPRを行うことで、歯の神経を守ることができます。

仕上がりがさらに美しくなる
ブラックトライアングルがあると、歯並びが整っても歯根部の隙間が目立つことがあります。IPRを行うことで、審美的な仕上がりが向上します。

歯の安定性が向上
削ることで隣接する歯同士の接触面が増え、歯が動きにくくなり、後戻りのリスクが低減されます。

抜歯をせずに治療可能
抜歯が難しい場合や、歯1本分のスペースを確保する必要がない場合に有効です。奥歯を後退させる方法と併用してスペースを確保することもあります。

矯正治療でIPRを行う4つのデメリット

処置後の出血
歯茎の近くまで削るため、炎症や出血が見られる場合がありますが、通常は2日程度で治まります。

虫歯リスクの上昇
エナメル質を削ることで保護機能が弱まり、虫歯の進行が速くなる可能性があります。デンタルフロスや歯間ブラシで丁寧なケアを心がける必要があります。

削った部分は戻せない
エナメル質は再生しないため、一度削った部分を元に戻すことはできません。スペースを埋めるには、歯を動かす、樹脂を埋める、被せ物を行うといった方法が必要になります。

知覚過敏の悪化
エナメル質が減ることで、神経に刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏が悪化する可能性があります。特に、もともと知覚過敏がある方は慎重な判断が必要です。

IPRでより満足度の高い仕上がりを
IPRはブラックトライアングルの解消やスペース確保に効果的な処置で、主にマウスピース矯正で採用されることが多いです。削る量が少ないため麻酔も不要ですが、メリットとデメリットを正しく理解し、納得した上で治療を進めることが大切です。

歯並びや状態によってはIPRが適さない場合もありますので、気になる方は一度歯科医院に相談してみてください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.10.31更新

前歯がねじれている場合は部分矯正で治る?

部分矯正で前歯のねじれを治す方法

ワイヤー矯正で前歯のねじれを治す
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす方法です。

表側矯正: 前歯の表側にブラケットとワイヤーを付ける方法。装置が目立つものの、比較的慣れやすい治療方法です。
裏側矯正: 歯の裏側にブラケットを付ける方法で、見えにくいメリットがあります。ただし、装置が舌に触れるため、発音や話しづらさを感じる場合があります。
部分矯正の場合、主に前歯の8本にブラケットを装着して治療を進めます。

マウスピース矯正で前歯のねじれを治す
マウスピース矯正では、透明なプラスチック製の装置を使用します。当院では「インビザライン」という装置を採用しています。

目立ちにくいデザインで、周囲に矯正治療を気付かれにくいのが特徴です。
1日22時間の装着が必要で、2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。
食事や歯磨きの際には取り外せるため、衛生面での管理がしやすい点も魅力です。
部分矯正ではディスキングを行うことがある
歯のねじれやガタつきの主な原因は、顎が小さく歯が並びきらないことです。
子供の場合は顎の成長を促進する治療が可能ですが、大人では顎の成長がほぼ完了しているためスペースを作る必要があります。

ディスキングとは?
前歯の側面を0.25~0.5ミリほど削り、歯を動かすための隙間を作る処置です。
歯のエナメル質(約1.5ミリ厚さ)を傷めない範囲で削るため、知覚過敏が起きにくいです。
作成したスペースを利用し、効率的に矯正を進めます。

部分矯正で治る範囲と治らない範囲
前歯の部分矯正
前歯1本が捻じれている、飛び出している場合など、前歯のみの矯正が可能です。

奥歯の傾きの部分矯正
親知らずが原因で奥歯が傾いている場合、親知らずの抜歯と部分矯正で治療が可能です。
奥歯の傾きが歯列全体に影響を与える場合でも、部分的な矯正で対応できる場合があります。
部分矯正は、前歯や奥歯の軽度な歪みや傾きを治すのに効果的ですが、症状によっては全体矯正が必要な場合もあります。具体的な治療方法については、歯科医師に相談することをお勧めします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.10.23更新

部分矯正の期間はどのくらい?

部分矯正にかかる期間
「前歯のみ」の部分矯正は、最短で3ヶ月、長くても1年程度で治療が可能です。
治療期間が3ヶ月で済むのは、もともと歯並びが比較的整っている場合です。歯を動かす距離が短く、微調整のみで済むため、短期間で治療が完了します。
一方、治療期間が1年程度必要なケースは、歯並びが大きく乱れている場合です。この場合、歯を移動させる距離が長くなるため、治療に時間を要します。

歯を動かす期間
「歯を動かす期間」は、矯正装置を装着して歯を移動させる期間を指します。一般的に矯正期間と言われるのは、この「歯を動かす期間」です。
この期間には以下の要因が影響します:

矯正装置の種類
例:ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、マウスピース矯正の方が治療期間が長くなることが多いです。
患者の歯の状態
歯の位置や歯列の乱れ具合が大きく関与します。
患者の年齢
一般に、若い方が歯の動きが早い傾向にあります。
具体的な治療期間は、医師の診察結果をもとに判断されるため、初回相談時に確認してみましょう。

保定期間
「保定期間」は、動かした歯を安定させるための期間です。
矯正治療直後の歯は元の位置に戻ろうとする性質があり、この現象を「歯の後戻り」と呼びます。これを防ぐため、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用します。

保定期間の目安
1~2年が一般的です。前半(半年~1年)はリテーナーを1日中装着し、後半(1年半~2年目)は1日数時間の装着に切り替えます。

リテーナーの種類
固定式リテーナー
歯の裏側にワイヤーを固定するタイプ。後戻り防止効果は高いですが、取り外しができないため不便に感じる場合があります。
可動式リテーナー
ワイヤーとプレートで挟むタイプや透明なマウスピース型があります。取り外しが可能なため、衛生管理がしやすい反面、装着を怠ると後戻りのリスクが高まります。

部分矯正の期間が短い理由
部分矯正が短期間で完了する理由は、歯の構造にあります。
前歯の根は1本ですが、奥歯は2~4本の根を持っています。そのため、前歯は奥歯に比べて動かしやすく、矯正期間が短縮されます。

 

 

 

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.10.09更新

親知らずと歯並びの関係とは?

親知らずと歯並びの関係
親知らずは歯並びに影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
親知らずは、永久歯がすべて生えそろった後に生えてくる歯です。そのため、永久歯がきれいに並んでいたとしても、親知らずの影響で歯並びが崩れてしまうケースが見られます。
特に顎が小さい方の場合、親知らずの出現により歯のアーチが圧迫されることがあります。狭い歯列に親知らずが生えることで、歯が並びきらず、重なり合ってしまう場合があるのです。
さらに、親知らずが生えるスペースが十分でないと、親知らずが正常な向きで生えないこともあります。この場合、横向きや斜めに傾いた状態で生えることが多くなります。
横向きや斜め向きで生えた親知らずは、周囲の歯を圧迫し、最終的に歯並び全体を乱す可能性もあるのです。

歯並び以外で親知らずが与える影響

影響①:噛み合わせ
親知らずが影響を及ぼす代表的な例が噛み合わせです。
親知らずは上下左右に最大4本生える可能性がありますが、すべてが生えるわけではありません。一部だけ生えるケースでは、噛み合わせが不安定になり、食べ物を噛みづらくなることがあります。

影響②:虫歯や歯周病のリスク
親知らずは奥まった位置に生えるため、歯磨きが難しくなります。ブラッシングが不十分になると、虫歯や歯周病のリスクが高まることが知られています。

影響③:痛み・腫れ
親知らずが原因で痛みや腫れを引き起こすこともあります。不自然な位置に生えることで周囲の歯や骨、歯茎を圧迫し、炎症や痛みを伴う場合があります。

影響④:口内炎
親知らずが不正な方向に生えた場合、頬の粘膜を刺激して口内炎を引き起こすことがあります。さらに、片方だけに親知らずが生えているケースでは、噛み合わせが不均衡となり、歯茎を傷つけて口内炎ができやすくなることもあります。

影響⑤:口臭
親知らずがあると、口臭が発生する場合もあります。横向きや斜め向きに生えた親知らずの隙間に食べ物が詰まると、腐敗して悪臭を放つことがあります。また、親知らずが中途半端に歯肉から露出している場合にも、同様の理由で口臭が発生しやすくなります。

親知らずはなぜ生えるのか?
親知らずが生える理由は、昔と現在の食生活の違いにあります。
昔の人々は、硬い食べ物をよく噛む生活を送っていたため、顎の骨が十分に発達していました。そのため、親知らずが生えるスペースも確保されていたのです。
一方で、現代では柔らかい食べ物を多く摂取するようになり、「よく噛む」習慣が減少しました。その結果、顎の発達が不十分となり、親知らずが生えるスペースがなくなり、異常な形で生えるケースが増えたのです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.09.30更新

インビザライン治療中に虫歯が見つかった場合

インビザライン治療中に虫歯が見つかった場合、虫歯の進行状況によって対応が異なります。

1. 小さな虫歯の場合
初期の虫歯で、少し削って詰め物をする程度であれば、歯の形が大きく変わらないため、既存のマウスピースを引き続き使用できる可能性が高いです。ただし、治療後に歯の形状に応じて若干の調整が必要になることがあります。

2. 大きな虫歯の場合
大きな虫歯で銀歯や大きな詰め物を入れる場合は、治療後に歯の形が大きく変わる可能性があるため、マウスピースがはまらなくなることがあります。この場合、再度型取りをして新しいマウスピースを製作し直す必要があり、別途費用が発生します。また、虫歯治療が長引くことで、治療計画が遅れることがあります。

インビザラインとワイヤー矯正の虫歯治療の違い
ワイヤー矯正では、矯正装置が固定されているため、虫歯治療時には装置を取り外す必要があります。一方で、インビザラインは取り外しが簡単なため、虫歯治療を行う際もスムーズに対応できます。

インビザライン治療と銀歯・詰め物・ブリッジ
銀歯や詰め物がある場合
インビザライン治療は、銀歯や詰め物が入っている歯があっても可能です。しかし、歯の移動に伴って、これらの詰め物や銀歯の形状が合わなくなる場合があります。理想の歯並びに移動した後で、詰め物や銀歯の再調整や再製作が必要になることもあります。

ブリッジがある場合
ブリッジがある箇所を矯正しない場合、インビザライン治療に影響はありません。しかし、ブリッジが入っている歯を含めた矯正治療を行う場合は、治療後に新しい歯並びに合わせてブリッジを作り直す必要があります。

インビザライン治療中の虫歯リスクを軽減する方法
1. 隅々までブラッシング
インビザラインは取り外しが可能なので、食事後や就寝前にマウスピースを外し、歯磨きや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って歯を隅々まで清潔に保つことが重要です。これにより、虫歯のリスクを大幅に軽減できます。

2. フッ素ジェルの使用
歯磨き後に少量のフッ素ジェルをマウスピースに塗布して装着することで、長時間にわたり歯にフッ素が付着し、虫歯予防効果が高まります。

まとめ
インビザライン治療中に虫歯が見つかっても、取り外しが簡単なマウスピースであれば、虫歯治療を比較的スムーズに行えます。ただし、虫歯が大きく歯の形が変わる場合、マウスピースを再製作する必要が生じるため、時間と費用の追加が発生することがあります。治療中でも、適切なケアを行い、虫歯を予防することが大切です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.09.25更新

インビザラインのクリンチェック

クリンチェックとは、インビザライン治療の治療計画を立てるために必要な、アラインテクノロジー社が独自に開発した3Dシミュレーションソフトです。このプログラムを使うことで、歯がどのように動いて最終的に理想の歯並びになるのかを事前に可視化することができます。これにより、治療の進行を詳細に把握でき、患者と歯科医師の間で明確な治療イメージを共有することが可能です。

クリンチェックの役割
インビザライン治療では、治療を始める前に、**光学スキャン装置(iTero)**でお口の中をスキャンし、歯型データを取得します。このデータを元に、AIによるシミュレーションで歯の動きが計画され、その結果を基に歯科医師がさらに修正を加えて最終的な治療計画を決定します。このシミュレーションでは、歯並びが整っていく過程を3D画像で確認することができ、患者自身も治療の進行をイメージしやすくなります。

クリンチェックのすごい点
複数の治療計画を立てられる クリンチェックでは、例えば抜歯あり・なしの治療計画をシミュレーションし、それぞれの歯の動きを比較できます。これにより、患者にとってより理想的で無理のない治療計画を立てることができます。

アタッチメントやIPR(ディスキング)を計画 クリンチェックでは、どの歯にどのようなアタッチメントを装着するか、歯科医師が自由に決定できます。さらに、歯を動かすためのスペースを作るためのIPR(歯の両端を僅かに削る処置)のタイミングや削る量もAIが自動的に決めてくれます。

患者も治療進行を確認できる クリンチェックを使うことで、患者は治療前だけでなく、治療中も歯の動きや進行具合を3D画面で確認できます。これにより、治療全体の動きを理解しやすくなり、不安を軽減する効果もあります。

治療中にもクリンチェックは使う?
はい、治療中にもクリンチェックは活用されます。治療の進行具合や歯の動きが計画通りかどうかを確認するため、常にクリンチェックのシミュレーションに基づいて進捗を管理します。

アライナーの進行具合:何枚目のアライナーであるか、その時点での歯の位置や状態を3Dで確認できます。
計画通り動いているかの確認:装着時間が不足していたり、計画通りに歯が動かない場合、クリンチェックを確認して原因を分析し、必要に応じて治療計画を修正します。
クリンチェックを使った治療計画の修正
まれに、アライナーをしっかり装着していても歯が計画通りに動かないことがあります。その場合、クリンチェックを使用して原因を特定し、新しい治療計画を立てます。このプロセスにより、追加のアライナーを作製し、引き続き治療を進めることができます。

まとめ
クリンチェックは、インビザライン治療において治療の成功を左右する重要なプログラムです。3Dシミュレーションにより、治療計画の立案から進行状況の確認、必要に応じた修正までをサポートし、患者と歯科医師の間で明確なコミュニケーションを実現します。このシステムによって、より精度の高い治療が可能となり、患者の満足度向上にもつながっています。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.09.12更新

インビザラインのアタッチメント

インビザラインのアタッチメントは、歯に取り付ける小さな突起物で、矯正治療において歯を効果的に動かすための重要な役割を果たしています。このアタッチメントを利用することで、複雑な歯列や抜歯を伴う矯正も可能になりました。

インビザライン自体は痛い?痛くない?
インビザラインを使用する際、矯正治療による痛みは少なからず発生します。歯が新しいスペースに動く際に圧力がかかり、痛みが伴います。マウスピース矯正のメリットとして、ワイヤー矯正に比べて口の内側や唇に傷ができにくく、口内炎などの痛みが少ないことが挙げられますが、マウスピース交換直後は、歯の移動による締め付け感やうずくような痛みを感じる方が多いです。

特に、アタッチメントやゴムかけを使用するケースでは、さらに歯に力が加わり、痛みを感じやすくなります。

アタッチメントの役割
インビザラインでは、3Dソフトで治療計画を立てた結果に基づいて歯を動かしますが、アタッチメントが装着されることで、歯に正確な力をかけることができます。アタッチメントにはさまざまな形状や大きさがあり、歯の移動方向や治療内容によって異なります。

アタッチメントには主に2種類あります

最適アタッチメント:3Dシミュレーションに基づいて自動的に追加される。
通常アタッチメント:矯正医が判断して追加する。
これらを組み合わせることで、より効果的な歯の動きが実現します。

アタッチメントの種類
アタッチメントにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる動きをサポートします:

・オープンバイト用
・ディープバイト用
・ルートコントロール用
・回転用
・アンカレッジ用
特に、アンカレッジ用アタッチメントが進化したことで、インビザラインを用いた抜歯矯正も一般的に行われるようになりました。

アタッチメントは痛いのか?
結論として、アタッチメント自体が痛いというより、歯が動くために発生する痛みがあります。これはアタッチメントのためだけでなく、インビザラインによる矯正治療全般に言えることです。歯に力がかかり、動き始めると多少の痛みが伴うことがあります。

また、アタッチメントが引っかかることで、マウスピースを外す際に痛みを感じることもありますが、これは慣れてくると少なくなります。外す際には、奥歯から前歯にかけてゆっくりと外すと痛みを和らげることができます。

まとめ
インビザラインのアタッチメントは、歯を効率的に動かすための重要な装置であり、歯の動きに伴う痛みが発生することはあります。しかし、ワイヤー矯正と比較すると、口内炎などのリスクが少なく、マウスピース矯正は快適な治療が期待できます。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.08.30更新

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、ワイヤーを使用せずにマウスピースを装着して歯並びを矯正する治療法です。当院では、インビザラインというマウスピース矯正のシステムを採用しており、これは1999年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって提供され始めました。インビザラインは、現在世界100カ国以上で展開され、2022年6月時点で1200万人以上の患者がこの治療を受けています。

マウスピース矯正の特徴
1. マウスピースを使用する
マウスピース矯正は、その名の通り、透明なマウスピースを使用して少しずつ歯を動かします。ワイヤー矯正では、決められたワイヤーによって歯が整いますが、マウスピース矯正では、形状が徐々に変わるマウスピースを交換することで、最終的なゴールに向けて歯を整えます。

2. 定期的にマウスピースを交換
マウスピース矯正では、患者様ご自身が1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。1枚のマウスピースで歯が移動する量は約0.25mmで、少しずつ歯を動かしていきます。このため、ワイヤー矯正に比べると痛みが少ないことが特徴です。

3. 1日20〜22時間の装着が必要
マウスピースは、1日20時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと歯の動きが遅くなるため、効果が出にくくなります。

4. 取り外しが可能
マウスピース矯正は取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に外せるため、ワイヤー矯正よりも快適に治療を受けることができます。

マウスピース矯正のデメリット
1. 装着時間を守る必要がある
マウスピース矯正は取り外し可能というメリットがありますが、患者様自身で取り外せるため、装着時間を守らないと効果が得られません。装着時間を守り、歯科医師の指示に従うことが重要です。

2. 稀にアレルギーのリスクがある
マウスピースの材料にアレルギー反応を示す場合がありますが、非常に稀です。金属アレルギーよりはるかに低い確率です。

3. 苦手な動きがある
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて動かしにくい歯の動きがあります。このため、場合によってはワイヤー矯正と併用する必要があることもあります。

まとめ
インビザラインを用いたマウスピース矯正は、取り外しが可能で痛みが少なく、快適な治療を提供しますが、装着時間を守ることが重要です。ワイヤー矯正に比べて難しい歯の動きがあることもありますので、個別のケースに応じて治療方法を選ぶことが大切です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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