インビザライン矯正中は虫歯になりやすい?
2024.11.29更新
結論から言うと、インビザライン矯正中は多少虫歯になりやすくなる傾向があります。これは、マウスピースを常時装着することで唾液の自浄作用が低下し、口腔内が乾燥しやすくなるためです。唾液は食べかすや細菌を洗い流す役割を担っていますが、マウスピースを装着していると唾液が歯全体に行き渡らず、虫歯のリスクがやや高まると考えられます。
ただし、適切な口腔ケアを行えば、矯正前と同じように虫歯を予防することが可能です。特にインビザラインは取り外し可能な矯正方法であるため、ワイヤー矯正に比べて虫歯のリスクは低いとされています。
注意すべきポイント:マウスピース装着中の飲み物
インビザライン矯正中に盲点となるのが、「飲み物」による虫歯リスクです。
リスク:マウスピースを装着したまま糖分や酸が含まれる飲み物を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が溜まり、虫歯を引き起こしやすくなります。
対応策: 甘い飲み物やスポーツ飲料を飲むときはマウスピースを外し、飲み終わったら歯磨きをしてから再装着しましょう。
矯正治療中でも虫歯治療は可能?
インビザライン矯正中は、虫歯の治療が可能ですが、治療内容に制限があります。
小さな虫歯の場合: コンポジットレジン(白い樹脂)を用いて1回で治療できます。この場合、マウスピースの使用に影響はほとんどありません。
大きな虫歯の場合: 被せ物が必要なほど大きく歯を削ると、既存のマウスピースが合わなくなる可能性があります。そのため、大きな治療は矯正前に済ませておくのが理想的です。
矯正治療中の虫歯予防ポイント
1. フッ素入り歯磨き粉を使用する
フッ素は再石灰化を促し、歯を強化して虫歯を予防します。
選び方: 高濃度フッ素(1450ppm程度)が含まれる歯磨き粉を選びましょう。未就学児には1000ppm以下を使用してください。
2. フロスや歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを除去することが大切です。
フロスの使い方: 歯間にピッタリ押し当ててスライドさせ、汚れを掻き出します。
歯間ブラシの使い方: 歯間の広い部分に挿入し、ゆっくり汚れを掻き出します。適切なサイズは歯科医に相談しましょう。
3. こまめな水分補給
マウスピース装着により口腔内が乾燥しやすいため、水分補給で唾液の分泌を促しましょう。
おすすめの飲み物: 無糖の水が最適です。砂糖や酸の含まれる飲み物は避けましょう。
まとめ:矯正治療中の虫歯予防を徹底しよう
インビザライン矯正は他の矯正方法に比べて虫歯のリスクが低いものの、適切な口腔ケアが不可欠です。以下を意識して虫歯予防を徹底しましょう:
フッ素入り歯磨き粉を使用する。
フロスや歯間ブラシを活用する。
甘い飲み物を避け、こまめに水分を摂る。
小さな虫歯は早めに治療する。
矯正治療中でも歯の健康を保ちながら、理想的な歯並びを目指しましょう。
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