COCOブログ

2023.04.27更新

やかん

インビザラインのマウスピースで気をつけたいのは変形です。熱湯で消毒してしまうと変形することもあります。変形によって、マウスピースが装着できなくなると困りますよね。今回は、マウスピースの変形と原因となる「熱」についてお伝えします。

60度以上は要注意ライン、マウスピースの変形の原因
インビザラインのマウスピースは熱に弱く、温度の高いものは大敵です。でも、「何度が熱いかなんて人それぞれじゃない?」と思いますよね。
実際の目安として「体温より高いものは変形の原因になる」と言われています。60度を超えると要注意ライン。寒い季節にやりがちなインビザラインのNG行動は、熱いお湯を直接かけて洗うこと。マウスピースが変形してしまうとぴったりと装着できず、装置を再作成しなければならなくなります。
もし、マウスピースが変形した場合はどのように対処するとよいのでしょうか。

変形してしまったらまずは歯科医院に連絡を
マウスピースが変形してしまった場合、まずは矯正歯科医院に連絡をしましょう。治療計画にずれが生じることもあるので、必ず矯正歯科医師の指示を仰いでください。
矯正歯科医院に連絡を入れたあとは、1つ前のマウスピースを使用しておいてください。ただし、これは矯正治療中の歯が予定外に移動するのを防ぐための応急処置です。合わないマウスピースを長期間装着したまま、あるいは何もつけない時間が長いと計画どおりの歯並びになりません。

日常でのマウスピースの変形を防ぐには
先述のとおり、マウスピースの変形の大敵は「熱」です。マウスピースの変形を招かないためにも、お手入れは水かぬるま湯で行ってください。水と歯ブラシで丁寧に汚れを落としましょう。
また、飲食時にマウスピースを装着したままだと、変形のほかに着色の原因にもなります。さらにマウスピースに汚れが溜まっていると虫歯や口臭が生じることもあるため飲食後は歯を磨くと同時にマウスピースも洗浄して清潔に保ちましょう。
矯正歯科医院によっては、マウスピースの洗浄剤を取り扱ってるところもあります。手軽さのほかに、変形を防ぎ清潔さを保つことができるメリットがあります。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.04.20更新

親知らず

親知らずは必ず抜歯したほうがいいの?
矯正治療とは別に考えた場合、親知らずは必ずしも抜歯しなければいないわけではありません。例えば、しっかりと真っ直ぐ生えていて、上下の親知らずが噛み合って機能している場合は抜歯する必要はありません。
しかし、親知らずは生えてくるスペースが足りないなどの理由で、斜めに生えてきたり、半分だけ生えてくる場合があり、汚れが溜まりやすいトラブルを起こしがちです。炎症を繰り返すような場合は、積極的に抜歯を検討したほうがよいでしょう。
また、虫歯や歯周病になっても、治療器具が十分に届かないなどの理由で、しっかりと治療ができない場合があります。そのような場合も、抜歯を検討したほうよいことがあります。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するメリット
親知らずがあると歯を後方に移動するのが難しいため、矯正治療の邪魔になることが多くなります。矯正治療中の親知らずの抜歯は、基本的にメリットが多いといえます。
インビザライン治療で親知らずを抜歯するメリットは、次の3つです。
・歯を動かすスペースが増え、歯がきれいに並びやすくなる
・矯正後、歯並びのよい状態を維持しやすくなる
・虫歯になり矯正が中断するリスクを減らせる
インビザライン治療中に、歯をスムーズに動かすだけでなく、治療後の歯並びを維持しやすくなるのもメリットの一つです。抜歯をせずに歯並びを整えたとしても、親知らずが残ったままだと、横の歯を押してしまうため、歯並びが後戻りしやすい傾向になるといえます。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するデメリット
歯並びを整えるのに、親知らずは邪魔になることが多く、抜歯するのに大きなデメリットはありません。
ただし「親知らずの抜歯」自体が外科処置のため、多少のリスクが伴います。リスクに対してしっかり納得してから施術を受けるようにしましょう。
親知らずの抜歯におけるリスク
親知らずの抜歯におけるリスクは、以下の5つです。
・術後に腫れや痛みが起こることがある
・顔に内出血が起こることがある
・うまく蓋ができないと、ドライソケットと呼ばれる顎骨が露出し感染を起こした状態になり、痛みが長引くことがある
・下の親知らずの場合、術後に顎が開けづらくなることがある
・下の顎の骨の中を通り太い神経を傷つけてしまうと、術後に麻痺が起こる可能性がある
このように、親知らずの抜歯自体にリスクがあります。
ただし、すべての治療にはリスクが必ずあるものです。事前にしっかりと説明を受けて、納得したうえで治療を受けるようにしましょう。例えば、リスクが高いと歯科医師が判断した場合には、より安全に施術をするため、総合病院などにある口腔外科での抜歯を勧める場合もあります。このような場合は、リスクを減らすためにも口腔外科で抜歯をしたほうがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要なケース
これまで説明してきたように、スムーズにきれいな歯並びを作っていくためには、親知らずは抜歯をしたほうがよいと判断されることが多いです。歯並びの凸凹が大きい場合には、親知らずを抜歯したほうがスムーズに矯正治療が進むでしょう。特に次のような場合は、親知らずの存在が歯並びやお口の中全体にとって悪影響を与えている可能性があるため、積極的に抜歯を検討したほうがよいでしょう。
インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要なケースは、以下の4つです。
・ほかの歯を圧迫している場合
・噛み合わせに悪影響を与えている場合
・虫歯になっている場合
・痛みや腫れが繰り返し起こる場合
ほかの歯を押したり圧迫していたり、噛み合わせに悪影響を与えている場合は、直接的に親知らずが歯並びに影響を与えていると考えられます。抜歯をしてからインビザライン治療を進めたほうがよいでしょう。
また、虫歯になっている場合や、痛みや腫れを繰り返している場合は、今後も親知らずによるとトラブルが続くことが考えられます。せっかく矯正治療をしても虫歯や歯周病でボロボロになってしまっては意味がなく、親知らず以外の歯の健康にも悪影響を及ぼします。早めに抜歯を検討するのがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずの抜歯が不要なケース
インビザライン治療で親知らずの抜歯が不要なケースは、以下の3つです。

奥歯を後方に動かす必要がない歯並び
親知らずが生えていると、奥歯を後方に動かすことが難しくなります。
奥歯を後方に動かす必要がなく、親知らずが真っ直ぐ生えていてトラブルのもとになっていない場合には、親知らずを抜歯する必要はありません。

IPRで対応できる歯並び
IPRとは、ディスキングといわれる施術方法で、隣り合う歯との接触面を削って、歯と歯の間にすき間を作る処置です。エナメル質のみを削るため、しみたりすることはありません。
歯並びの凸凹の程度がIPRで対応できるのであれば、無理に抜歯をする必要はありません。

親知らずの根っこができていない場合
親知らずの根っこができておらず、埋まったままの状態の方もいるでしょう。このような場合は、抜歯をせずにそのまま治療を進めてしまうことがあります。
今後、悪影響を及ぼす可能性があるかを考慮したうえで、抜歯が必要かどうかを判断します。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2023.04.13更新

インビザライン

インビザライン矯正に用いるアライナー(マウスピース)は、患者さんそれぞれの歯列に適した形状に設計、製作されています。ですからアライナーを“装着できない“ということはまずありません。しかし装着の方法や治療経過によっては、アライナーが浮くことがあります。

インビザラインが浮く原因とは
原因1:完全にフィットする形には作られていない
インビザラインのアライナーは、乱れた歯並びを少しずつ移動するために装着するものです。矯正力を働かせる前提で設計されているため、あえて歯列にぴったり合わせていない部分があります。つまり、ぴったり合わせていない部分があるために、適切な方法でしっかりと装着しないと“浮く”という現象が起こります。
これに比べ、歯を外力から守るために装着する装置や、矯正治療後に装着する戻り止めの装置(リテーナー)は、歯列と全く同じ形のマウスピースとなっていて、これらは装着しても歯は移動しません。

原因2:治療経過に乱れが生じている
インビザラインは、アライナーを毎日20時間以上装着しなければ計画通りに歯を移動できません。治療経過の乱れ(実際の歯の移動と、想定された歯の移動のズレ)が生じれば、次のアライナーに交換しても、しっかり装着することができなくなります。その結果、インビザラインのアライナーが浮くことがあります。

原因3:アライナーの番号を間違えている
インビザラインのアライナーには、ステージごとに番号がふられています。当然ではありますが、順番通りにアライナーを交換していかないと、歯列に装着することは困難となります。
インビザラインが浮く場合は、アライナーの番号を一度確認してみましょう。

原因4:アライナーの形状に問題がある
アライナーの形状に初めから不具合があったり、取り扱いを誤って変形させてしまったりすると、インビザラインが浮く原因となります。
なお、今まで入っていたアライナーが突然入らなくなった場合は、ほぼこの変形が原因です。
前後の番号のアライナーと比較して、形状に異常がないか確認しましょう。

原因5:アライナーチューイーの使用が不十分
インビザラインのアライナーをしっかりと装着するためには、アライナーチューイーと呼ばれるシリコン素材の補助器具を用いる必要があります。この器具の使用が不十分だと、アライナーが歯列の奥までしっかり入り込まず、浮いてしまうことがあります。

インビザラインで前歯部分が浮く原因
インビザラインの装着時に、前歯部分が浮くケースでは、アタッチメントを付けることで改善できることが多いです。前歯の部分が“実際に浮いている”のか、“浮いているように感じる”だけなのかによっても対処が異なりますので、一度担当医に相談しましょう。

インビザラインで奥歯部分が浮く原因
インビザラインで奥歯の部分が浮いている場合は、アライナーや治療経過に不具合が生じている可能性も考えられます。そのまま使用を継続するのではなく、担当医に相談しましょう。

インビザラインで1歯分だけ浮く原因
インビザラインで1歯分だけが“浮いている”のであれば、その歯とアライナー該当部分に不調和が生じているかもしれません。これは特に前から2本目3本目あたりの歯に起こることがあります。

インビザラインで根元が浮く(広がる)原因
インビザラインで歯の根元が浮く原因は、様々です。アライナーが根元まで入り込んでいないので、上述した5つの原因を検討してみましょう。

インビザラインで一部が浮く感じのする原因
インビザラインで前歯部や臼歯部など、歯列内の一部が浮く感じがする場合も複数の原因が考えられます。アライナーの装着時間、交換時期、変形、アライナーチューイー使用法など、心当たりのある点を改めて確認しましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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