COCOブログ

2024.05.21更新

親知らずと歯並びの関係とは?

親知らずと歯並びの関係
親知らずは、歯並びに影響を与える可能性があるため注意が必要です。
親知らずは、永久歯が生えそろったあとに生えてくる歯です。したがって、永久歯が生えたての頃は歯並びがきれいだったのにもかかわらず、親知らずによって歯並びが崩れてしまうケースもあるとされています。
とくに顎が小さい方の場合、親知らずが生えてくることで歯のアーチが圧迫されてしまいます。狭い歯列に親知らずという新たな歯が生えてくることで、歯列に歯が収まりきらなくなれば、歯同士が重なってしまうことにもつながるでしょう。
また、親知らずの生えるスペースが少ないと、親知らず自体の向きが正常でなくなるケースもあります。きれいな向きで生えてこられず、横や斜めに傾いた状態で生えてくるということです。
横向きや斜め向きで生えてきた場合も、ほかの歯を圧迫するため、次第に歯並び全体が悪くなっていく可能性があります。

歯並び以外にも親知らずが与える影響

親知らずの影響①:噛み合わせ
1つ目に挙げられるのが、噛み合わせです。親知らずは、上下左右で最大4つ生える可能性のある歯です。
すべて生えるとは限らないため、場合によっては「上の左の奥にだけ親知らずがある」というように一部の親知らずのみが生えるケースもあります。一部のみ生えてきた場合、噛み合わせが悪くなり、食べ物を噛みにくくなることにもつながります。

親知らずの影響②:虫歯や歯周病などのリスク
続いて挙げられるのが、虫歯や歯周病などのリスクです。親知らずは、歯磨きの際にブラッシングしにくい位置に生えてきます。親知らずのブラッシングが不十分となることで、虫歯や歯周病にかかるリスクも上昇しやすくなります。

親知らずの影響③:痛み・腫れ
続いて挙げられるのは、痛み・腫れです。前述のとおり、親知らずがあると虫歯や歯周病にかかりやすくなるため、疾患によって歯が痛む可能性が高まります。
また、親知らずは本来歯が生えない場所に生えてくる歯でもあります。不自然な場所に歯が生えることで、周りの歯や骨、歯茎を圧迫し、痛みにつながってくるケースもあるでしょう。

親知らずの影響④:口内炎
続いては、口内炎です。親知らずの生え方が正常でないと、親知らずによって頬の粘膜が刺激され、口内炎につながるケースがあります。
また「上の奥歯は親知らずが生えているが、下の奥歯には生えていない」といった片方だけ生えているケースの場合、片方の親知らずによってもう片方の歯茎を噛んでしまうことが多くなります。
親知らずで何度も歯茎を噛んでいるうちに口内炎となり、痛みを引き起こしてしまうケースも考えられるでしょう。

親知らずの影響⑤:口臭
親知らずがあると、口臭を引き起こすケースもあります。口臭につながるケースの1つ目は、歯と歯の間に食べ物が挟まった場合です。親知らずが横向きや斜め向きで生えている場合、親知らずと1つ手前にある歯との間に食べ物が詰まった際、歯ブラシで取り出すのが困難になります。食べ物が詰まったままになると、やがて腐敗して悪臭を放つようになり、口臭へとつながるのです。
口臭につながるケースの2つ目として、歯肉から中途半端に親知らずが出ている場合が挙げられます。このケースの場合、歯肉と親知らずの間に食べ物が詰まりやすくなります。すると先ほど同様に、掻き出されなかった食べ物が腐敗して悪臭を放ちやすくなるのです。

そもそもなぜ親知らずは生えるの?
親知らずが生える理由は、昔と今の食習慣の違いにあります。昔の人々は、動物の生肉や穀物、木の実といった硬い食物を中心に食べていました。硬いものを中心に多く摂取していたため、顎の骨が今よりも発達しており、親知らずが入るためのスペースも十分に確保されていました。
しかし現在では、昔よりも柔らかいものを多く食べるようになっています。結果、昔よりも「食べ物をよく噛む」という習慣が少なくなり、顎が発達しにくくなりました。顎が昔ほど発達しなくなったことで、親知らずの生えるスペースがなくなり、異常な形で生えやすくなったのです。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.05.14更新

歯並びの悪化につながりかねない「5つの悪習慣」

20年以上も生きていれば誰にでもその人なりの癖はあるものですが、もしかするとその癖は「歯並びを悪化させる悪習慣」かもしれません。歯並びや噛み合わせは、お口の環境や生活習慣によって徐々に変わっていきます。この変化は、数ヶ月から数年かけてゆっくりと進むため、あなた自身も気づかないうちに「歯並び悪化」の道をたどっているかもしれないのです。

歯並びが崩れる原因は虫歯や歯周病だけではない
虫歯や歯周病で歯を失った場合、その状態を放置していると、徐々に両側の歯が倒れてきて歯並びや噛み合わせが崩れていきます。防ぐには入れ歯やブリッジ、インプラントなどを使って支えを作らなくてはいけません。
しかし、歯並びが崩れる原因は他にも存在し、日常生活に潜んでいる場合もあります。自分では気づきにくいものもありますので、ぜひこの機会にチェックして、当てはまるものがあれば早めの改善を心がけましょう。

日常生活に隠れている歯並びが崩れる5つの要因
歯並びの崩れにつながる癖や行動をご紹介します。あなたが普段どのような生活を送っているかを思い出して、一つ一つチェックしていきましょう。

1. 頬杖や猫背などの姿勢の癖
頬杖は、下顎の位置を無理やり変える行為であり、お口周りの筋肉や顎関節に大きな負担をかけます。安定して噛める位置が分からなくなると、噛み合わせが崩れて徐々に歯並びにも影響します。
噛み合わせの崩れは使用する筋肉の負担の差にもつながるため、それが原因でお顔の見た目が左右非対称になるケースも少なくありません。
また、姿勢の癖では「猫背」にも注意が必要です。
下顎は顎関節に引っ掛かった状態でぶら下がっており、筋肉の力によって上下左右に動きます。 背筋を真っすぐにして座り、リラックスしながらお口を少しだけ開けた状態は、もっとも負担がかからない位置とされており、専門的には「安静位」といいます。猫背の場合はいくら気持ちがリラックスしていても下顎が前にズレてしまうため、安静位には含まれません。噛む位置が変わることから、噛み合わせや歯並びの崩れを引き起こすリスクは高いといえるでしょう。

2. 偏食やよく噛まないなどの食事習慣
食事習慣は歯並びや噛み合わせに影響を与えやすく、デコボコの歯並びが昔よりも増えた原因は食文化の変化ともいわれています。
よく噛んで食べることは脳を活性化するために良いといわれているのですが、メリットはそれだけではありません。歯を支える組織の成長にも役立っており、歯ごたえのあるものを噛む回数が多ければそれだけ顎が成長しやすくなります。
反対に柔らかいものばかりを食べていると、組織に伝わる刺激が少ないことで、顎の発育不全を引き起こす場合があります。歯が並ぶスペースが不足して歯が重なって生えるリスクが高くなるため、注意が必要です。
また、よく噛まずに飲み込む行為は歯並びや噛み合わせへの悪影響だけでなく、胃腸の負担を増やして栄養の吸収率を下げてしまいます。食事の際には30回以上噛むことや、飲み物で流し込まないようにするなど、ご自身で意識的なルールを決めて習慣づけることをおすすめします。

3. うつ伏せ寝や歯ぎしりなどの睡眠習慣
うつ伏せ寝は頬杖と同じように下顎がズレた状態が続くため、噛む位置が不安定になる傾向にあります。
また、就寝中におこる歯ぎしりは体重のおよそ2倍もの力が歯や顎関節にかかることがあります。その状態が長く続けば続くほど歯並びや噛み合わせの崩れにつながってしまうのです。神経を取った歯は欠けたり割れたりする可能性が高いため、お口の中にある場合は特に注意しなければいけません。
歯ぎしりの習慣がある場合は、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースを使用して歯や顎関節へのダメージを予防してみてはいかがでしょうか。

4. 口呼吸や舌が正しい位置にないなどのお口周りの癖
空気の動きによって歯に圧がかかる口呼吸は、出っ歯や受け口などを引き起こす可能性があります。1回や2回では何も変化はおこりませんが、常に圧がかかっている状態を続けると歯並び悪化のリスクが高まるため、十分に注意しなければいけません。お口の中が乾燥し唾液量が少なくなることで、虫歯や歯周病のリスクが上がり、それが歯並びや噛み合わせの崩れにつながる場合もあります。
また、唇を噛んだり、舌を前に押し出したりなど口周りの癖がある場合も、前歯が外側に出やすいため、やはり注意が必要です。
お口周りの癖を改善しなければ、たとえ矯正治療で歯をキレイに整えたとしても再び崩れる可能性があることから、トレーニングを並行してすすめる場合もあります。

5. 喫煙習慣
タバコには有害物質が多く含まれていますが、特に歯ぐきに対するダメージが大きいとされています。喫煙によってお口の中の血流が悪くなると、歯ぐきを健康に保つうえで欠かせない酸素や栄養素が届きにくくなり、歯周病を引き起こす可能性が考えられます。重症化して歯がグラつくと歯並びの崩れにつながるため、歯列矯正の専門家の立場から申し上げると、「喫煙習慣」自体を見直していただきたいというのが本音です。
ニコチン中毒になるとストレスがたまりやすくなり、食いしばりや歯ぎしりにもつながります。その結果、歯や顎関節に余計な負担がかかって歯並びの崩れがおこるケースも珍しくありません。歯並びや噛み合わせの悪化を防ぐことはもちろんですが、全身の健康のためにも、ぜひ禁煙にトライしてみてください。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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