COCOブログ

2024.08.30更新

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、ワイヤーを使用せずにマウスピースを装着して歯並びを矯正する治療法です。当院では、インビザラインというマウスピース矯正のシステムを採用しており、これは1999年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって提供され始めました。インビザラインは、現在世界100カ国以上で展開され、2022年6月時点で1200万人以上の患者がこの治療を受けています。

マウスピース矯正の特徴
1. マウスピースを使用する
マウスピース矯正は、その名の通り、透明なマウスピースを使用して少しずつ歯を動かします。ワイヤー矯正では、決められたワイヤーによって歯が整いますが、マウスピース矯正では、形状が徐々に変わるマウスピースを交換することで、最終的なゴールに向けて歯を整えます。

2. 定期的にマウスピースを交換
マウスピース矯正では、患者様ご自身が1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。1枚のマウスピースで歯が移動する量は約0.25mmで、少しずつ歯を動かしていきます。このため、ワイヤー矯正に比べると痛みが少ないことが特徴です。

3. 1日20〜22時間の装着が必要
マウスピースは、1日20時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと歯の動きが遅くなるため、効果が出にくくなります。

4. 取り外しが可能
マウスピース矯正は取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に外せるため、ワイヤー矯正よりも快適に治療を受けることができます。

マウスピース矯正のデメリット
1. 装着時間を守る必要がある
マウスピース矯正は取り外し可能というメリットがありますが、患者様自身で取り外せるため、装着時間を守らないと効果が得られません。装着時間を守り、歯科医師の指示に従うことが重要です。

2. 稀にアレルギーのリスクがある
マウスピースの材料にアレルギー反応を示す場合がありますが、非常に稀です。金属アレルギーよりはるかに低い確率です。

3. 苦手な動きがある
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて動かしにくい歯の動きがあります。このため、場合によってはワイヤー矯正と併用する必要があることもあります。

まとめ
インビザラインを用いたマウスピース矯正は、取り外しが可能で痛みが少なく、快適な治療を提供しますが、装着時間を守ることが重要です。ワイヤー矯正に比べて難しい歯の動きがあることもありますので、個別のケースに応じて治療方法を選ぶことが大切です。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.08.20更新

インプラントと矯正治療

結論から言うと、インプラントを入れた後でも矯正治療を行うことは基本的に可能です。実際、インプラントを入れた後に、自分の口元に関心を持ち矯正治療を始める方も多くいらっしゃいます。

矯正治療の主な方法は以下の2つです

ブラケット矯正(ワイヤー矯正):ワイヤーを通したブラケットを歯に装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えます。
マウスピース矯正:個人に合わせたマウスピースを使い、治療段階ごとに交換しながら歯を動かしていきます。
しかし、インプラントが原因で矯正治療が難しくなる場合もあります。以下に、矯正治療ができなくなる3つのパターンを解説します。

矯正治療ができない場合
1. 動かしたい歯の導線にインプラントが絡む場合
インプラントは、歯根膜がなく一度埋入すると動かすことができません。そのため、矯正治療で動かしたい歯の導線にインプラントがあると、歯を動かせなくなり、治療が難しくなります。動かしたい歯がインプラントに阻害される場合は、矯正治療ができない可能性があります。

2. インプラントの本数が多い場合
インプラントの本数が多いと、歯を動かす際の可動域が狭くなり、理想的な歯の移動が難しくなります。ただし、インプラントが複数あっても、動かしたい歯の導線に絡まなければ矯正治療ができることもあります。具体的な判断は、検査をしてみないと分からないため、歯科医院での相談が必要です。

3. インプラントと矯正治療を同時に行いたい場合
インプラントと矯正治療を同時に行うことは難しいです。インプラントを埋め込んだ後は、数か月間、インプラントが骨と結合するまで負荷をかけないようにしなければなりません。この期間中に矯正器具を装着すると、インプラントや矯正治療に悪影響を与える可能性があるため、矯正治療はインプラント治療後に行うのが安全です。

インプラントが矯正治療に役立つ場合もある?
インプラントは動かないため、矯正治療の固定支点として役立つこともあります。特定の歯を動かしたい場合、インプラントを固定点として利用し、他の歯を動かすことが可能です。このように、インプラントがあることで矯正治療が進めやすくなるケースもあるため、まずは歯科医に相談することをおすすめします。

まとめ
インプラントを入れた後でも矯正治療は可能ですが、いくつかの制約がある場合もあります。インプラントの本数や位置、矯正の目的によって治療計画が変わりますので、専門の歯科医院で相談し、適切な治療方法を選びましょう。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

2024.08.08更新

永久歯が足りない・生えてこない時の矯正治療

子どもの永久歯が足りなかったり、埋まったまま生えてこない場合、見た目だけでは気付きにくいことが多いですが、レントゲン撮影を行うことで、欠損部位や埋伏部位を確認できます。虫歯治療などで歯科医院を訪れた際に発見されることがよくあります。最近では先天性欠損歯(永久歯が足りない)の症例が増えており、「うちの子だけ?」と心配する必要はありません。

先天性欠損歯とは?
先天性欠損歯とは、生まれつき永久歯の本数が足りない状態を指します。通常、永久歯は親知らずを除いて28本ですが、胎児の時期に歯胚(歯のもと)が形成されないことが原因と考えられています。また、現代の子どもは顎が小さく、歯が入りきらずに歯並びがでこぼこになるため、進化の一環として歯の本数が減っているとも言われています。

治療法
歯がない部分の隙間が問題になる場合、矯正治療や他の歯科治療で改善します。多くのケースでは、矯正装置を使って隙間を閉じ、正常な噛み合わせを作っていきます。ただし、欠損歯の数や噛み合わせの状態に応じて治療法は異なるため、専門医の診断が必要です。また、欠損歯が6本以上の場合には矯正治療が保険適用となります。

埋伏歯とは?
埋伏歯とは、歯の一部または全てが歯ぐきや歯槽骨の中に埋まっている状態で、自然に生えてこないことを指します。これは、歯が生えるスペースが足りない場合や、外傷による影響などで発生します。よく見られる埋伏歯には犬歯(糸切り歯)、過剰歯(余分な歯)、親知らずがあります。

埋伏歯の治療
埋伏歯が自然に生えてくることは難しいため、基本的には治療が必要です。子どもの場合は、経過観察を行い、生えてこない場合は外科的処置を伴う矯正治療を行います。まず歯ぐきに小さな窓を開け、矯正装置を使用して少しずつ歯を引っ張り出します。この際、口腔外科と連携して治療を進めることがあります。

すぐに治療が必要な場合
永久歯の先天性欠損や埋伏歯が見つかっても、すぐに治療が必要になることは多くありません。症状に合わせて、適切な治療のタイミングが提案されます。ただし、埋伏歯が他の歯に悪影響を及ぼしている場合など、早期治療が必要なケースもあります。

早期治療が必要なケース
埋伏歯が他の永久歯の根に影響を与えている場合
その他、他の歯に悪影響が出ている場合
子どもの永久歯が生えてこない、または乳歯が長く残っている場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。

投稿者: COCO DENTAL CLINIC

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